2023年7月 那須農場支援労働報告

 

那須農場には人を惹きつける魔法があります。毎月のように草刈りをして、同じ個所を行う場合もありますが、毎回同じ作業を行っている感覚がありません。いつも「発見」と「工夫」を行っています。自然と同じ作業でも視野が広がり、気づきがあります。

那須農場開拓時はそれこそ毎日同じ作業を繰り返す日々だったことでしょう。創立者が生徒に求めた「自ら考えて行動する」ことを体現できる場が、100年後の現在も学びの場として、ここ那須農場に受け継がれているのだと感じています。

今回は今年度の副委員長である日暮さん(D52)が参加してくれました。卒業後、初めて那須農場の支援労働に参加し、非常に感じることがあったので、以下、感慨深いコメントを頂戴したので、掲載いたします。

~那須農場支援労働に初めて参加してみて、在学中には接点のなかった先輩方等と1泊2日という短い間でも労働等をして共に過ごすということは、南沢会の理念をそのまま体現できるということなのだと実感しました。那須農場支援労働に関する報告が南沢会ホームページ等に掲載されてはいますが、那須農場のスタッフの数が少ないことや設備の老朽化等が目立つことにより、南沢会からの参加者の労働や修繕作業等といった支援が那須農場にとっていかに重要な位置付けにあるのか等、実際に参加して初めて感じることがありました。まだ参加したことがない方々にも参加して頂き、那須農場を感じてほしいと思いました。最後に、那須農場支援労働が先輩方の熱心な活動の元に継続されていることを深く感謝します。~

次に活動内容の報告です。7月の那須農場支援労働が7月22日~23日の2日間で行われました。今回の労働は新規参加者2名を加えた24名でした。(南沢会員16名、在校生父母、家族2名、南沢会員家族4名、卒業生父母2名 計24名)

今月はうれしいことに今年度に入ってから3名のリピーターが参加されました。1人は南沢会員の中学生の息子さん、2人目は女子部在校生のお父様で、今回は中学生の息子さんも同伴して参加。3人目は卒業生の奥様で、チラシをきっかけに参加され、すっかりハマったようで、今月も寸暇を惜しむようにバリバリ働いていらっしゃいました。

 

子供たちが多く参加すると場の雰囲気も明るくなります。今月は中学生トリオの他に、支援労働とは別枠で、8月末までの約1か月、長期で那須農場に滞在する南沢会員の大学生の息子さんも参加され、活力に満ちた2日間を過ごしていました。
8月度の支援労働は、19日~20日を予定しています。

7月度行程
7月22日

時間 内容
8:00 学園出発
12:00 マイクロバス那須農場到着
13:00 ・牛舎清掃
   ・アイス小屋屋根修理
   ・場内草刈り
   ・幹線道路の雑木処理
   ・貯水池(プール)清掃
   ・宿舎wifi設置
   ・食事当番
17:00 労働終了
19:00 夕食
22:00 就寝

7月23日
時間 内容
5:00 ・牛舎清掃
   ・アイス小屋屋根修理
   ・場内草刈り
   ・幹線道路の雑木処理
   ・宿舎wifi設置
   ・食事作り
5:30 食事当番スタート
7:00 朝食
9:00 早朝労働の継続
12:00 昼食
14:00 那須農場出発
17:00 自由学園到着、散会

<貯水池(プール清掃)>
約1年ぶりの貯水池清掃となりました。水はすっかり濁り、外周フェンスも草が生い茂っていました。今回は水をすべて抜いて、デッキブラシと高圧洗浄機で清掃を行いました。また、外周のフェンスは鎌と手で丁寧に行い、見違えるようにきれいになりました。
今回の楽しみであった「プール開き」は排水溝の故障で叶いませんでしたが、きれいになった達成感はあります。なお、来月は排水溝の故障も直りプール遊びができる見込みです。

 

<幹線道路の雑木処理>
今回のメインともいえる作業でした。幹線道路には記念植樹の桜が植えてありますが、常に雑草、雑木との戦いで、勢いに負けてしまっている個所もあります。
今回は本腰を入れて雑木を伐採、高所の作業まで行ったことでかなりきれいになりました。幹線道路は広範囲になるため、非常に大変な作業ですが、村山さん(D38)、富田さん(D44)の息の合った連係プレーが光りました。

 

<場内の草刈り>
夏場の1か月は早いもので、雑草は30cm以上伸びていました。今回の草刈りは宿舎前、旧大塚邸、幹線道路、牛舎まわりを行いました。地味な作業ですが、こちらも農場の美化に欠かせない大事な仕事です。

 

 

<牛舎掃除>
通常の清掃に加え、今回は子供たちが多く参加してくれたこともあり、ウォーターカップ清掃も行いました。ウォーターカップ清掃は日々の作業ではなかなかできないことのようで、地味ですがとても大切な作業で、清潔にしていることで乳量増や病気の抑制につながるとのことです。

  

 

 

<アイス小屋の屋根貼り>
屋根以外に遮蔽物がなかったアイス小屋は夏場になるとエアコンがあるにもかかわらず、室内温度が30℃を超えるそうです。今回は断熱材を間に挟み屋根に厚みを持たせました。仮にこの施工を外注に出すと18万円程度かかるそうですが、材料含めて4万円で仕上げました。支援労働のボランティアフル活用です。

 

 

<宿舎wifi設置>
今後の学生参加増に備え、宿舎にもwifiを設置することになり、柏原総務部長がまる2日間、高所作業を行っていただきました。学生の快適な環境整備にはこのような努力があって支えられています。

<食事>
今回も温かくておいしい食事を夕飯から昼食まで作ってくださいました。しっかり働いた後の食事は格別です。今月も誕生日者が3名いらっしゃり、旬の桃を使った豪華なケーキを披露してくださいました。

 

 

また、毎月の尾川さん(D45)の差し入れコーヒーで気持ちの良い朝を迎えられたことに加え、今回は桑田さん(D51)から立派なお菓子を、阿部さん(D41)から熱中症対策補助食品を、日暮さん(D52)から同級生の小林さんが御殿場で展開する「御殿場プリン」を差し入れで持ってきてくれました。
ご協力ありがとうございました。

 

 

そのほかの写真は以下リンクよりご覧ください。

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