2019年11月度那須農場復興支援労働報告

東京では吐く息が白くなり始めた11月16日(土)~17日(日)、2019年度第8回目となる那須農場復興支援労働を行いました。
今回の参加者は同学会9名、卒業生会3名、在校生父母1名、卒業生家族1名、一般1名の計15名です。

11月度労働の作業内容は下記の通りです。
①牛舎掃除、餌やり、牛のブラッシング
②冬支度、牛舎の壁直し準備、肥汲み
③牛の爪切り用檻塗装、サイロ用ハーネス安全確認、ゴミ焼却
④果樹園の草刈り、晴耕雨読米の分配
⑤食事作り

①牛舎の掃除、餌やり
通常の餌やり・床清掃に加えて、ウォーターカップ清掃、搾乳のためのミルクライン洗浄も行いました。
 

 

牛のブラッシングは若者が担当。専用の金属ブラシを使い、体表についた汚れを落としました。

②冬支度、牛舎の壁直し準備、肥汲み
寒さが厳しくなる前に、牛舎に扉と窓枠を取り付けました。写真がありませんが、牧草ロールのビニールを処分し、その後花壇の草取りも実施しました。
 

壁の一部が破損していた箇所は、親方こと西澤さん(48)が次回補修することになり、その準備として壊れたブロックを撤去してコンパネを仮設。肥汲みも息の合った作業で完了しました。
 

 

③牛の爪切り用檻塗装、サイロ用ハーネス安全確認、ゴミ焼却
牛の爪切りに使う檻を黒く塗装、若者が大活躍です。写真がありませんが、作業小屋内の整頓・清掃も行いました。
 

地下サイロの作業で使う新しいハーネス(安全ベルト)を装着してみて、安全確認を実施。また、不要な枝などたまっていた可燃ゴミを焼却しました。
 

④果樹園の草刈り、晴耕雨読米の分配
苗木にからまっていたツタを取り外し、地面に這っていた蔓も除去してファイヤーサークルまで重機で移動。
 

10月に脱穀した晴耕雨読米をコイン精米機で精米し、5月の田植えに参加した人達へ分配しました。
 

⑥食事作り
夕食はお楽しみの新米祭り!炊きたての晴耕雨読米に、桑田さん(51)が用意してくれたイクラをかけ、寄せ鍋とともに堪能。農場の方を含め20名に対してお米を15合炊いたところ、予想以上の好評につき途中で足りなくなったので急きょ追加で8合炊き、計23合を完食するほどでした。
 

今月のお誕生日はこの方々です。おめでとうございます! 誕生日のケーキは、若者2名が 飾り付けから教わりながら、一生懸命用意してくれました。
 

朝食は焼き鮭、ごはん、納豆/たまご。具だくさんの味噌汁も美味しくいただきました。昼食は桑田さん(51)が用意した南印度定食で、チキンカレー、キャベツのココナツ炒め、ジャガイモのスパイス炒め、玉ねぎのアチャール(漬物)。3時間一人スパイスに向き合ったとあって、すこぶる本格的な味わいでした! 食事づくりの皆さん、本当にありがとうございました。
 


那須農場復興支援室より

幼少期に3年ほど茨城県に住んでいたことがあり、当時自宅の真裏に数ヘクタールの田んぼが広がっていました。もちろん稲刈りも田植えも機械で行っていましたが、常に天候を気にしながらの作業、雑草や害虫との戦いを目にして子供心に「何だか大変そう・・・」と感じており、それが自分の中での稲作への印象になっていました。そんな自分がまさかこの歳になって田植え、稲刈りに関わることになるとは、世の中何があるか分からないものですね。

もちろん同学会で行っているのは、あくまで田植えや稲刈りの「体験」であり、大変な労力のかかる水の管理や雑草・害虫対策など、大部分の作業は地元農家の方にお願いしています。収穫し、脱穀した後の分量に応じて農家の方に代金をお支払いして、初めて我々の「晴耕雨読米」を手にするわけですが、自分たちで植えた苗からできたお米となると、やはり感慨深いものがあります。在学中「産業」の授業で、自分たちが育てた豚の肉を食料部の冷蔵庫で塩漬けにして、桜のチップで一昼夜燻煙してハムを作ったときの苦労と喜びを思い出しました。

それにしても、寄せ鍋に加えて20人で白米23合は少々食べ過ぎでは(女性、子供など小食な人もいるので)という気もしますが、毎年こんな感じなのでしょうか。。。私自身も久々にご飯おかわりしてしまいましたが。
ともあれ、皆さん体脂肪だのコレステロールだの色々な数値が気になる年頃かと思いますので、羽目を外すのは年数回程度にしていただいて、今後も健康な心身で労働に来ていただければと思います。

この充実した体験を一人でも多くの方と共有したく、初めての方、20~30代の方でも遠慮なく参加・お問合せください。次回の支援労働は 12/21~22, 1/18~19で行います。皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

室長 森 春潮(D49)

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