2019年度 男子部ホームカミングデー開催

台風一過の南沢に卒業生24名集う
令和最初のホームカミングデー

今秋は大きな台風が広い範囲で各地を襲い、甚大な被害が生じた。その影響もあり、毎年行われる体操会が中止になった。その翌週の10月19日、令和になって最初のホームカミングデーが開催された。
台風の被害が学園内にも少し残る中、この日のために美しく掃き清められた学園に28回生18名、51回生6名が集った。

招待クラスの出席者は、事前に羽仁吉一先生記念ホールに集合。卒業以来、初めて会うクラスメイトもいるようで、歓喜の声をあげながら交友を深めていた。10時30分の本礼では、男子部体育館側の石畳に28回生と51回生が整列した。

まず、男子部委員長からの朝の挨拶に始まり、大きな声で「28回生のみなさん、51回生の皆さん、おかえりなさい」と温かい言葉がかけられ、男子部生徒の大きな声での「オー」を聞くと、まさに「男子部に帰ってきた」ことが感じられた。

その後、同記念ホールで礼拝が行われた。礼拝に先立ち、高橋和也学園長(40)から「おかえりなさい」という温かい言葉とともに招待者の方たちに向けてお祝いの言葉が述べられ、卒業生を優しく迎え入れた。
続いて、河合孝治同学会委員長(49)より、「年齢差はあるものの、同じ男子部としてここに集まった。縦のつながりの強い男子部にあって、このホームカミングデーの意味がどれだけ大きいか」といった話があった。

礼拝の司会は中川共喜委員長(80)。スクリーンに歌詞が映し出された讃美歌453番を歌い、委員長の率直な想いや男子部に対する熱い気持ちが語られた。礼拝後には各学年の日番が感想を語った。人に流されない各自の感想を言えること、その言葉を聞き入れる男子部の雰囲気が、とても心地よく感じられるひと時であった。

 

卒業生のクラス紹介に続いて、山本明さん(28)が講演を行った。幼い頃に思い描いた夢を叶えるために自由学園でよいのか? など、まさに今の年齢の生徒に思い当たる切り口から始まり、自由学園で学べる実学の素晴らしさと大切さを感じさせる講演となった。

続いて、三橋慶樹さん(51)が講演を行った。三橋さんはフィリピン在住で、この日のために来日。英語を使った仕事をすることが実現できた等、こちらの講演も生徒には興味深く、希望の持てる内容となっていた。

講演後は生徒とともにテーブルを囲んでの昼食。保護者が作る食事は、昔と変わらず温かさを感じるものだった。昼食後にはクラスごとに分かれて記念撮影。その後は生徒の案内を受けながら、学園の散策を行った。

散策後は再び記念ホールに集まり、お茶の会が催された。お茶の会には生徒も参加し、興味のある仕事に就いている卒業生と話をするなど、とても良い時間を持つことができた。
閉会前には更科幸一男子部長(50)より、時代の流れの中で変化の過程にある男子部に対しての激励と応援の要請があり、最後に記念品が手渡され、15時40分に散会となった。


昨年度は被招待者としてホームカミングデーに参加し、今年度は取材者として参加しました。歴史あるホームカミングデーに連続して参加することができて感謝しています。

卒業以来、学園に足を運ぶ機会が少なくなっている方もいらっしゃると思います。
毎年、ほぼ同じスケジュールで実施しているため、これからご招待をうけるクラスの方の参考になれば幸いです。

広報室 中村正義(50)

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