2019年10月度那須農場復興支援労働報告

恒例の那須農場キャンプから2週間後の10月5日(土)~6日(日)、2019年度第7回目となる那須農場復興支援労働を行いました。
今回の参加者は同学会12名、卒業生会1名、在校生父母1名、卒業生家族6名の計20名です。

デントコーン収穫は例年9月中旬頃ですが、今年は春先に雨が続いたため植え付けがやや遅れ、収穫がこの時期になったそうです。
今回の参加者はやや少数ながら作業に慣れた人が殆どで、デントコーンのサイロ詰めも順調に運ぶものと思われました。

10月度労働の作業内容は下記の通りです。
①牛舎の掃除、餌やり
②デントコーン収穫、牧草ロール運搬
③子牛牛舎の飼槽修理
④晴耕雨読米の脱穀、稲架解体
⑤食事作り

①牛舎の掃除、餌やり
通常の餌やり、清掃を実施。2日目は床掃除のほか、子供たちが牛のネームプレートを洗ってくれました。
 

②デントコーン収穫、牧草ロール運搬
デントコーン収穫は、まずサイロのビニール張りを4人一組で実施。しかしトラック2杯分を運んだところで刈り取り機が故障し、作業を一時中止することに。
 

代わりに牧草ロール運搬を行うことになり、2日目早朝は先ずトラックのアオリを外しました。日が昇ってからホイールローダーで積み下ろししながら、トラクター&トレーラーとトラック2台で牧草地とロール置き場を往復。マイクロバス出発後も有志数名が作業継続し、夕方までにロール約100本を運搬完了しました。
 

 

③子牛牛舎の飼槽修理
エサ台を支える木材が劣化してきたため、親方こと西澤さん(D48)を中心に修理。材料調達から施工、仕上げまで半日足らず、いつ見ても本職の仕事ぶりは見事です!
 

 

④晴耕雨読米の脱穀、稲架解体
今年5月に田植えを行い、9月の那須農場キャンプで稲刈りして農場内の稲架に天日干ししてきましたが、いよいよ脱穀です。予め水分量をチェックし、16.9%と脱穀に適していることを確認しました。
 

脱穀は日曜を予定していましたが、土曜夜から雨になりそうとのことで、急きょ15:30頃から脱穀を始め、7名で夕方までに完了。籾(もみ)の状態で13袋になりました。この後は地元農家の方に籾すりをしていただき、次回労働時に新米祭りとなります。稲架を解体した竹材は一晩で雨に濡れてしまったため、日曜午前中にガレージ下へ移動しました。
 

⑥食事作り
今回の夕食は白菜と豚肉のラザニア風、わかめとピーマンのおかか炒め、かぶとキュウリのサラダ、ひじきの白和え。好評の「俺の豚汁」は食事リーダー(女性です)の命名なのか、最初にゴボウとニンニクを炒めるのが美味しさの秘訣とのこと。
 

今月の誕生日は、このお二人です。おめでとうございます!

朝食は焼き魚(鮭、鯖)、みそ汁、小松菜の煮浸しに、農場の方からの差し入れでサヤエンドウをいただきました。昼食はカレーライス、マカロニサラダ、プチトマト、プリンで、いつもながら手作りの心温まる味わいで、美味しくいただくことができました! 食事リーダーをはじめ一緒にお手伝いいただいた方々、本当にありがとうございます。
 


那須農場復興支援室より

「何故この支援労働に参加しているのですか?」と尋ねると、色々な答えが返ってきます。
ある先輩は「ここにいるときの自分が、本当の自分だと思っているよ」と言っていました。また別の先輩は「ここに来ているのは、豊かな人なんだと思う。そういう人達と交流したい」と教えてくれました。在学中のある男子は「労働も好きですけど、食事のときとかに上の世代の先輩と色々話せるのが楽しいんです」とのこと。
さて自分の場合はどうだったか、思い出してみると・・・

同学会に中途入会して3年目の2015年、いわゆる「1年のときの6年」の先輩に「春潮君には広報室長になってもらいたい」と言われ、広報室員になりました。普段は出版社の編集部に勤務しているので、記事執筆やウェブ更新の作業自体はすぐ馴染めました。しかし、将来的に広報室長として編集責任を負うからには、記事の背景となる組織の状況や人間関係等について、広く把握・理解しておかないといけない。それには会報やHPで公開された情報だけでなく、もっと色々な先輩や関係各位の「生の声」を聞いておきたい。

そう考えるようになった頃、ウェブ更新作業を通して「那須農場復興支援労働」を知りました。
労働も好きでしたが、夕食後に一杯飲みながら色々な先輩方、女子部卒業生、在校生父母の方々が語り合っているという。これだ、と思って自ら足を踏み込んだ次第です。

思った通り、いやそれ以上に色々な方々と知り合い、お話を聞かせていただき、さらには協力会や別の集まりからもお声かけいただく機会も増え、それまでの自分の延長上にはなかった世界が拡がったことに本当に感謝しています(まさか、広報室長と復興支援室長を兼任することになるとは思いませんでしたが……)。
人によって動機は様々ですが、普段会えない人に会うことができ、日頃なかなか聞けない話ができるのも、支援労働の魅力の一つではないでしょうか。

この充実した体験を一人でも多くの方と共有したく、初めての方、20~30代の方でも遠慮なく参加・お問合せください。
次回の支援労働は11/16~17, 12/21~22で行います。皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

室長 森 春潮(D49)

このWebはコンテンツを保護しています。