2019年3月度那須農場復興支援労働報告

今年度第11回目の那須農場復興支援労働のボランティアを3月16日(土)〜17日(日)に実施しました。
2019年に入り、気がつくと日中の気温もぐんぐん上がり、すっかり春らしくなり、身体の動きも良く、気持ちの良い那須農場路支援労働をみんなで行いました。

48回生が委員長クラスになり、これが2018年度としては最後の労働となりました。
今回は同学会11名、卒業生会1名、在校生3名、在校生父母2名、卒業生家族3名、一般の方2名の計22名でした。

また、2月2日〜3日と前田農場長の呼びかけでチェーンソーの講習会を那須農場で開催いただき(記事別掲)、支援労働のメンバー7名が無事に伐木作業の講習を修了。
今後の労働で、チェーンソーを使って倒木や放射線量の高い木を整理することができるようになりました。

今回写真が多いため、別途アルバムにまとめました。こちらも併せてご覧ください。

3月の労働の作業内容は下記の通りです。
①牛舎の掃除、餌やり、牛の手入れ、肥え汲み
②倒木の玉切り、整理
➂薪小屋の製作
④草刈り
➄食事作り

①牛舎の掃除、餌やり、牛の手入れ、肥え汲み
まずは牛さんたちを放牧してから牛舎の掃除。みんな手際よく仕事をしてくれます。
 

掃除が終わると、牛たちを牛舎に戻して、落ち着いたところで体を綺麗にしたり、餌やりを行います

若い人たちによる子牛への餌やりも慣れたものです
 

日曜日朝も、氷点下の気温にもかかわらず5時から作業を率先してやってくれています/そして、肥え汲みも欠かしません
 

②倒木の玉切り、整理
先日、チェーンソーの講習を受けた人達で、倒木を玉切りにして薪として準備してくれました。
那須農場の入り口付近で密集した林では放射線量が若干高めのため、雑木を伐採計画中。まずは倒木の整理から始まりました。
基本に則って、道具の手入れからスタートします。
 

安全第一で皆さん丁寧に作業をしてくれました。やっぱりエンジンは楽しそうにやっていました。そして、最後も道具の手入れで終わります。。。

➂薪小屋の製作
一旦玉切りをした木を薪として使用するためには、薪割りをして1~2年乾燥させる必要があります。
それを乾燥させるための小屋を、親方こと西澤さんが皆をリードしながら作っていきます。
 

パイプを丁度良い長さに切り、水平を取りながら土台を作っていきます
 

完成するとこんな感じです。みんな楽しそうに作業をしていました。

④草刈り
これも通年、見られる作業になりました。初めての参加の方も積極的にエンジンカッターで作業してくれています。

➄食事作り
そして最後は、女子部卒業生会と同学会の料理コラボです。今回は夕食には人気の高いシェパーズパイ
 

夕食を食べながら、お話が弾みます。そして、今回も恒例のショーが始まりました。これが見たくて労働に参加する人もいるとか、いないとか。。。
 

今月もお誕生日が3名おられました。ハッピーバースデー! バースデーケーキ、プロの技は流石に美しいです

日曜日のお昼は牛肉100%を粗挽きににしたハンバーガーでした
 

労働の後の食事を少しでも楽しみにしてくれると、作る方は嬉しいのです

最後に少しデータで1年間を振り返りたいと思います。
この1年間で実施した主な作業
1)牛舎のお手伝い
→1年を通して心を込めて乳牛、子牛と触れ合い、少しでもよく成長する様にお手伝いができました。
2)子牛牛舎の製作
→子牛牛舎が完成し、子牛がくつろげて、遊べるスペースを作るお手伝いをすることができました。
3)那須農場の美化
→皆さんがいつ来ても、気持ちいいと感じてくれることを願って花を植えたり、草刈りをしたり木を植えたりしました。
4)お米づくり
→地元の田んぼ 500m²(0.5反)をお借りして、田植え、稲刈り、脱穀を体験し、300kgほどを収穫。最後はみんなで頂くことができました。
5)除染
→放射線量のまだ少し高い所を伐採し、整地して、梅林を作りました。
6)地元の方々とのふれあい
→地元の方にお米づくりを教わり、夏には一緒に用水路清掃をしてバーベキューを行いました。

今年は本当に多くの方々に支えられながら、大きな怪我もなく無事に11回の予定していた労働を実施することができました。
この1年間、参加いただいた方の延べ人数は合計で346名(前年比132%)でした。参加してくださった方は合計103名でした。
リピーターが58名、新規で初めて参加してくださった方が45名もおりました。確実に那須農場が愛されていることを実感しました。

 


那須農場復興支援室より

この一年間、本当に沢山の方に支えられ、一年間同学会の委員長クラスとして那須農場復興支援室を西澤と私でお手伝いをさせていただきました。
この一年間で本当に感じたことは、那須農場は本当に多くの方に愛されているということです。

みんなここに来る人は笑顔できて、笑顔で帰ってくれます。とっても幸せな一年間でした。
休日を返上して、私たちと一緒に汗を流してくださった那須農場の方達、この機会を作ってくださり、陰ながらサポートをしてくださった自由学園関係者、そして私たちをサポートしてくださった100名以上の方々に心から感謝申し上げます。

今は放射線量の関係で子供達の教育の場としては一時的に使えませんが、その日がこの労働によって近づいていることを信じております。那須農場は確実に前進しております。
来年度は49回生がこの労働を引っ張っていってくれるということですので、またこれからも皆様の温かい応援を楽しみにしております。
充実した一年でした。本当にありがとうございました。

室長 宇野(D48)

那須農場の生活は、自分が忘れていた学園の思想をシンプルに体現できました。
また、現地の方々のご協力に感謝いたします。参加していただいたメンバー、携わっていただきました皆様に感謝いたします。
本当にありがとうございました。

副室長 西澤(D48)

 

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