2018年 自由学園東北の会

「自由学園東北の会」に参加して

2018年10月21日~22日に「自由学園 東北の会」が開催されました。
当日は、学園から鈴木康平先生(31)、同学会の小山佳寛委員長(48)、女子部卒業生会の秋田委員長(J64)、協力会の高橋会長(J54)をはじめ、同学会8名、卒業生会19名、それに家族の方などを加えて、北海道から岐阜まで総勢30名が盛岡市内の「南昌荘」に集いました。

南昌荘は、明治の半ばに地元の豪商が建てた邸宅の一部で、大震災にも耐えた木造の建物と築庭が見事に明治時代からの面影を残し、マンション建設で取り壊されるところを、地元の生活協同組合が買い取って様々なイベントなどに貸し出している、ユニークな歴史的施設です。

鈴木先生からは、学園内に新たに設置された環境文化創造センターの活動の一環として、学園の一貫教育がどのようにして、生活、社会、自然の各分野に対応して行われているか、曼荼羅様式で作成された図表を用いての話がありました。
同学会から那須農場支援活動の様子、卒業生会からは前の週に南沢で開催された卒業生大会の報告があり、協力会の100周年へ向けた取り組みの話などを、おいしいお弁当をいただきながら伺いました。

その後、宿泊先である「北ホテル」にチェックインの上、夕食までのひと時を、多くの方々は材木町の夜市へ。
自分は、同道した92歳になる母をホテルに休ませ、一人で盛岡城址公園、岩手銀行赤レンガ館、市内にもかかわらず鮭が遡上する中津川沿いなどを散策して、盛岡の街を楽しみました。

夜は、わんこそばの老舗「東屋」に改めて皆が参集し、北海道から参加された林 育雄さん(14)ご夫妻の同学会の集まりに向けた熱い思いをはじめ、参加者全員が近況や思い出を語り、あっという間に2時間が経過しました。
その後はホテルの幹事部屋に有志が集い、来年の開催場所や幹事さんの選出などの熱心な話など、尽きぬ話題に花を咲かせました。翌日自分は、車での帰京のため失礼しましたが、メイン行事としては盛岡アンティーク市や、深沢紅子先生の「野の花美術館」などを、探訪されたとのことです。

ちょうど10年前にぜひタイマグラ(岩手県下閉伊郡)を訪れたいと東北の会に参加して、それから毎年幹事の方からのご案内があり、今回はまた盛岡開催とのことで、母の東北旅行を兼ねて参加させていただきました。母も中尊寺や毛越寺、前泊した田沢湖などを満喫し、久しぶりに自由学園の空気にも触れることができ、日本全国、更には世界各地に広がる自由学園のネットワークを、改めて感じる機会となりました。

東北の方々をはじめ、今回お会いできた皆様、楽しく懐かしい機会をいただき、誠にありがとうございました。

福田 俊介(D28)

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