開会の言葉(2018.9.15第2回委員会追記)

今年の夏は、多くの自然災害に見舞われ、東京は酷暑と呼ばれる大変な暑さでした。みなさまの中にも、またご家族、ご友人にも、大変なご苦労をされた方がおられるかと思います。心よりお見舞い申し上げます。その中で今日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。
今歌った讃美歌は、在学中から何度も歌ってきましたが、今あらためてこの歌詞が心に響き、強く支えられています。この委員長の責任を受けて以来、自由学園がこれからの100年を歩みだすときに、なくてはならないものは何だろう、継いでいくべきものは何だろう、と考えています。それが貫かれていかなくては、女子部卒業生の集まりである卒業生会も、統合を検討している新たな卒業生組織もばらばらになってしまうと思うからです。
私ことになりますが、今から25年ほど前、北京に住んでいたことがありました。そのときに、1938年に自由学園が北京で開いた北京生活学校の卒業生たちと出会いました。そのころ、70歳前後の方々で、私とは年齢、生きてきた社会、時代、言葉も違う人たちでしたが、会った瞬間から懐かしく、自分の故郷に帰ったような気持ちになりました。今歌った「主われを愛す」は、彼女たちともよく一緒に歌った讃美歌です。日本語は忘れても、他にも歌はよく覚えていました。彼女たちと私の共通点は、ただひとつ、自由学園の教育を受けたということです。80年前の北京生活学校にあって、私が在学した40年前の自由学園にあって、今もきっとあるであろうものが、あるはずです。それが、これからも継がれていくように願っています。
今日は、来月の卒業生大会の報告があります。母校の自由学園を会場として行われる大会です。集う皆さまが、友人との再会に喜び、懐かしい学校の庭に、若い日の学びを振り返るときでありますように。また、現在の学校の変わらないところと、変わったところを直に感じられるときです。学校や、生徒をよく見ていただき、感じていただきたいと思います。当日、各係についてお仕事をされるクラスをはじめ、皆さまには、ご協力をどうぞよろしくお願いします。(委員長64秋田)

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