卒業生大会の報告

10月14日(土)は、前日から続いていた雨が心配されましたが、大会開始のころにはあがり、女子部卒業生のみなさんが全国各地、海外からも足を運ばれました。来賓の方々や高等科3年生33名の方々を合わせた468名の方が記念講堂に集い、自由学園女子部卒業生大会が始まりました。

委員長の白井さん、西村さんが司会を務め、63回生のWrightさんが礼拝をしてくださいました。63回生の保科さんの奏楽に続き、讃美歌338番を歌い、聖書はテサロニケ人への第一の手紙5章14〜18節が読まれました。Wrightさんは、卒業後イギリスへ渡り、長年、異国の地でご家族と共に生活される中で、「すべてのことに感謝しなさい」という聖句の大切さを実感した体験をお話しされました。

村山理事長からは、今年から理事長に就任されたご挨拶と最近女子部にやってきていたカルガモについての生徒とのやりとりを通して、今の女子部生が、先入観に囚われることなく、自らの目と頭でしっかりと物事を捉え、考えているご様子をお話しいただきました。

高橋学園長は第一声、卒業生のみなさんに「おかえりなさい」と声をかけられました。お話しでは、女子部高等科3年生の授業で、学園の好きなところは?というテーマで書かれた文章や、また夏休みに課題とした著作集の「半生を語る」の感想から、生徒自らに自治の責任を任されていることに学園の教育の愛を感じる、という文章が読み上げられました。女子部の生徒たちが本気で自由学園の教育や創立者の思いを学んでいる姿勢に心打たれました。

藤江事務局長からは「羽仁もと子育英基金」についてのご協力のお願いがありました。

節目のクラスの報告では、25回生、15回生はお手紙を代読いただき、85回生、65回生、45回生の方は、その場で近況をご報告いただきました。そしてステージ上では、卒業20年目となる75回生の伊藤さん、40年目の55回生の野田さん、同じく55回生の谷口さんがピアノの演奏を披露され、最後は60年目を迎えた35回生の木村さん、そして山岡さんは北京生活学校のことを中心にお話しされました。卒業後も多くの方々が学園関連のお仕事に従事されているクラスや、ものづくりに携わる人たちが中心になって近頃グループ展を行なったクラス、前例がなかった形式でクラスの方たちと協力してコンサートを行なったご様子や、戦中、戦後間もない学園での生活を体験されたクラスの方々の貴重なご報告など、どれも心に深く残るお話しでした。どのクラスも、卒業後も学園生活を共に過ごしたかけがえのない友との親交を温め続け、切磋琢磨し合う様子がうかがえました。

「自由をめざして」を歌い大会を終えた後は、学部食堂で開かれたお茶の会へと場所を移しました。ミニセールも行われ、懐かしい友との再会に笑顔溢れるにぎやかなひと時でした。最後には「野の花の姿」を歌い散会となりました。

卒業生のおひとり、おひとりから、学園を卒業した後も、自分が置かれた場所で、精一杯この社会をよくしようとする一人であろうとする力が感じられ、久しぶりに自由学園に触れられた懐かしさと明日からの元気をいただきました。ぜひ来年も元気な姿で、多くの卒業生の方々と再会できればと思います。(副委員長 73回生石井)

*詳しくは12月発行の会報187号をご覧ください。

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45回生が女子部の食堂で昼食をいただきました

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大会前には雨もあがり、卒業生が記念講堂へと集まりました。

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礼拝 63回生 Wrightさん

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75回生、55回生、35回生の方にステージ上で報告いただきました。

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「自由をめざして」

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学部食堂に移動し、にぎやかなお茶の会となりました。

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