高橋学園長からのメッセージ(2017/2/18委員会追記)

女子部卒業生会委員会の皆さまへ

本来ならば、女子部卒業生会の委員会に出席させていただき、日ごろ自由学園に対して、温かい応援をいただいておりますことにお礼を申し上げるべきですが、残念ながら伺えませんので、お手紙を代読していただくことにいたしました。

私は、2016年4月より学園長に就任いたしました。男子部40回生です。家内は女子部の61回生です。

私立学校にとって卒業生が母校を応援してくださることが、何よりも力強い励ましです。そして、皆様がお子様を、ご自分が育った同じ環境で学ばせたいと思っていただける学校でありたいと思っています。私は、卒業生の皆様とのつながりを大切にしたいと思い、昨年4月より地方で行なわれた卒業生の集まりに参加させていただき、各地の様々な年代の女子部卒業生の皆様から心強い応援のことばをいただけたことは本当に嬉しいことでした。

また、卒業後様々な方面で、自分らしく、また自由学園の手紙として活躍されている卒業生の皆様の生き方を広く社会に発信したく、昨年「自由学園100人の卒業生+」という冊子を作りました。卒業生に「+」をつけているのは、それぞれの段階で自由学園での学びを共にした方々を広く「卒業生」と考え、今後も自由学園につながっていただきたいという思いを込めてのものです。例えば高等科の3年間在学された方も含まれるという意味です。この冊子を通じ、それぞれの持ち場で「よく生きる」卒業生の姿を感じていただければ幸いです。本日も50冊ほど、置いていただいておりますので、まだお持ちでない方は是非お持ち帰りください。これから5年後の創立100周年に向かって、100人の卒業生を紹介して行きたいと考えています。このような人を紹介したいという方がいらっしゃいましたら、是非お知らせいただければ幸いです。

自由学園では、子どもたち一人ひとりが、自分は神様から愛され、家族や友人から愛され、必要とされている大事な存在だと自覚して、自己肯定感を持って生きていける人になって欲しいと思って教育をしています。この日々の生活を通じ、成長する生徒の輝きあふれる姿を身近にふれることが出来ることを本当に幸せに感じます。

先日、女子部の高等科2年生と一緒に修養会で伊豆まで行ってきました。女子部の責任を担う最高学年になる前に、クラスの友と「自由人をつくる」の中の「自由学園の黄金時代」の読書をし、考え、懇談で真剣に話し合い、一人ひとりが自分の弱さと向き合い、それを正直にクラスの友に語ることで、大きな進歩が感じられた大切な2日間でした。生徒の素直さと人間教育の力を実感する時でもありました。この教育を大切に守って行きたいと思っております。机の上の勉強も大切ですが、生活を通して、この時期にこういう時間を持てることは、かけがえのない勉強だと思っています。

皆様の健康が守られ、健やかにお過ごしくださることをお祈り申し上げます。
自由学園 学園長 高橋和也

自由学園100人の卒業生+(自由学園)
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2月18日(土)第3回委員会(臨時総会)議事次第

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