2015年4月度 那須農場復興支援労働のご報告

4/25 – 26 同学会復興支援 那須農場の労働感想

4/25〜26に行った2015年度最初の那須農場復興支援労働に参加させていただきました。今回は男子部、女子部卒業生及び家族を含む総勢16名が参加し、好天に恵まれた二日間となりました。
4/25の朝8:00に南沢に集合し、マイクロバスとみちのく号の2台で出発し、途中昼食をとり、那須農場には午後1:00過ぎに到着しました。初日の労働は午後1時半から午後5時まで行い、その後は夕食をとり、夕食後は学園時代の話で大いに盛り上がりました。
二日目の労働は朝5時から始まり、牛舎の掃除、牛の餌やりを行い、7時過ぎに朝食。朝食後は再び9時から12時まで前日と同様の労働を行いました。昼食をいただいたあとは、部屋の掃除などをしてから南沢に戻りました。

労働の内容:
1)食事の準備:夕食、朝食、昼食
2)牧草ロールの運搬
3)牛舎の戸外し・破損箇所の修理
4)牛舎の清掃・餌やり

労働の内容を紹介しますと、

image11)食事の準備は女子部卒業生が中心となり、那須農場の従業員の方たち、今回の労働の参加者、また那須で同窓会(軽作業労働)をしていたD30回生の方々の分、総勢約35名分を作っていただきました。みなさんで一緒に大変美味しい料理をいただき、お陰様で二日間の労働を無事に終えることができました。

2)牧草ロールの運搬は、牧草地に置かれた牧草ロールをローダとトラクター(学生、卒業生で復活させたFergusonのトラクターも活躍)を使い、牛舎の裏の一箇所に集める作業です。みなさんの手際の良い作業により、二日間で100個近いロールをすべて、牛舎の裏に運搬することができました。
この牧草ロールは牛たちの餌になるわけですが、牧草地に置いたままにしておくと、カラスなどに穴を開けられてしまい、そこから雨水が入り込んでカビて駄目になってしまう恐れがあるので、その被害を最小限に抑えるために一箇所に集める必要があるそうです。

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image53)牛舎の戸外し・破損箇所の修理は、冬の間牛舎を暖かくするための扉、窓を全て取り外し、雨・風に当たって傷んだ木戸の修復及びペンキ塗りを行いました。
今回の労働では戸・窓を約30枚外し、傷んだ戸・窓7-8枚の修復を行いました。これから夏に向けて暑くなる季節、牛たちが少しでも涼しく過ごせ、また次の冬に向けての準備を終えることができました。

image64)牛舎の清掃・餌やりは、きれい好きな牛たちの牛舎の掃除から始まり、食事時間に合わせて、5種類の異なる餌を牛たちに与えました。また、子牛たちには人肌に温めたミルクを与えました。

【感想】

今回、わたしは男子部を卒業して以来那須の労働に参加するのが二回目でした。2014年5月の労働に参加させていただいてから約一年振りでしたが、前回の労働と比べ、今回二つのことを強く感じた事を少し書きたいと思います。

一つ目は個人的なことですが、体調を崩して初めて感じる「健康」であることの嬉しさ。昨年は健康面で参加することができなかったのですが、今また健康を取り戻し、皆さんと楽しく、健康で労働出来る喜びを感じることができました。「カラダが資本」ということを改めて感じる労働となりました。

二つ目は労働を通じて、那須農場を運営している方たちの品質への追求の意識が高くなっているということです。実際にそれを感じたのは二日目の朝の牛たちの餌やりの時でした。これまで随時指示を受けて何気なくやっていた餌やりですが、今回は餌やりを開始する前に、手順や注意事項などについて詳細な説明があった点です。与える餌の順番、量、注意事項、さらには「何のためにするのか」についての説明が今回はあったのです。まだ試験中とのことですが、与える餌の量を一頭一頭細かく調整しており、より良い牛乳が取れるよう改善をしようとしている姿勢を強く感じました。また、これらの指示内容を紙に書いて貼り出してあったため、誰がやっても同じことができる状態になっていました。

例えが少し大げさかもしれませんが、今自動車業界を初め製造メーカ(例えば自動車メーカ、サプライヤー)は、世界一の品質の高いものを作ろうと日々努力しています。その高い品質を保つためにISO9000という世界の品質規格というものがあります。そこには、生産者が全員同じ目標を持ってやること、なぜそれを実施しているかを全員が知ること。さらには品質を保つためには全員がわかるように実施している内容をドキュメント化するということが決められております。今回の労働で那須農場でも日本の基幹産業と同様に、高い品質のものを作り出そうとしている努力と熱意を感じ取ることができました。

このような新しい取り組みや改善に感動し、那須農場で働かれている方たちの情熱を感じ、また、私自身の労働へのやる気にもつながりました。今後も少しでもまたそのお手伝いができればと思っています。

最後に、今回も労働に参加した先輩、後輩たちと楽しい二日間を過ごすことができ、また参加はできなかったが、準備などのサポートをしてくださった方々に感謝しております。那須農場で我々をサポートしてくださった方々にも深く感謝し、次回またお会いすることを楽しみにしております。

D48 宇野重雄

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<4月の労働内容について>

新しい年度が始まり、同学会本部委員会も44回生から45回生へとバトンタッチし今月から新体制での初の那須農場復興支援労働になりました。労働は、4月25日(土)と26日(日)の二日間で行い、同学会員および学園関係者計17名が参加しました。

また今回は、両日、D30回生が毎年開催されている「那須農場でのクラス会(軽作業を実施)」が先行予約で入っておりましたが、D30回生の皆様が快く同時開催に同意くださり、我々の那須農場復興支援労働と共同開催となりました。D30回生は14名参加、労働時間、労働内容、滞在時間は全く別ですが、食事は一緒にさせていただきD30回生、那須農場職員、震災復興支援室ボランティア参加者との交流の場を設ける事ができ有意義な時間を過ごすことができました。

両日とも晴天に恵まれ、労働中はシャツ一枚でも汗ばむ陽気の中、作業開始前に注意事項の確認、まだ身体が暑さになれていないことから水分補給などに注意をはらいながらの作業となりました。

震災復興支援室ボランティア 17名  D30回生 14名   計31名

労働内容は、
1)牛舎の戸外し及び修理(2日間)
2)牧草ロール運搬作業 (2日間)
3)牛舎清掃、補助作業  (1日)
を行いました。

1)牛舎の戸外し及び修理(25日.26日)
牛舎の春支度の為、冬期牛舎を塞いでいた戸を外し、戸の破損箇所を確認、修理を行いました。

1日目:牛舎から戸を約30枚外し、戸の補修箇所を確認、補修材料の購入

戸を牛舎から外す際、冬期間中にたまったホコリと花粉に悪戦苦闘しながら、一枚一枚丁寧に戸を破損させないよう外していきました。普段花粉症でない人もクシャミを連発しての作業となりました。戸の破損箇所を確認し、補修材料の購入で初日の作業は終了しました。

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2日目:戸の破損箇所の修理、仕上げペンキ塗り、片付け

戸の破損箇所を修理を行い、仕上げのペンキ塗りまで全て完了させ予定通り完了することができました。

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2)牧草ロール運搬作業(25日.26日)

牧草ロール運搬は、牧草地に置かれた牧草ロールを、ローダー・トラクター2台・トラック2台(26日は1台)をフル稼働させ、2日間で約100個近くあるロール全てを牛舎裏の牧草ロール保管場所まで運搬、予定通り作業を完了させる事ができました。

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那須農場開拓時、ミスター羽仁が購入た「ファーガソンTEA-20」は昨年に修復が完了、春と秋の南沢フェスティバルではトレーラーを牽引し子供達を乗せ走行しておりましたが、2015年になり故郷の那須農場に戻ってまいりました。2015年度最初の那須農場労働支援でトラクター本来の仕事である農場作業に何十年ぶりに復活。ロール運搬作業をもてる性能をいかんなく発揮し活躍していました。

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3)牛舎清掃、補助作業 (26日)

早朝の餌やり補助
毎月行くたびに、餌の種類・餌の順番・量・やり方等が一頭一頭細かく変更されていて農場の方々が、牛の体調を少しでも良くしストレスを無くし、最大限の結果を追い求めて日々努力されている事が実感できる作業です。今回は4名で行いました。

牛舎清掃
牛舎清掃は農場職員の指示もと3名で行い終了いたしました。

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【D30回生労働内容】
1)牧草地草刈り
2)牛舎前トイレ修復

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継続は力なり。
今年度も同学会は那須農場への復興支援活動を継続して推進します。労働支援も昨年同様、基本毎月(2月を除く)行い、農繁期には追加労働を計画したいと考えています。同学会員みなさんのご参加、ご支援、またご協力を引き続きよろしくお願い致します。

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震災復興支援室

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