2015年 新年総会のご報告

2015年 新年総会のご報告

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1月17日(土)。薄曇りの空と、刺すように冷たい風が吹くその日、新年総会が南沢・女子部講堂にて開かれた。
例年、新年総会は明日館の講堂で催されていたが、今年はちょうど耐震工事期間中となったため、場所を変えての開催となった。同学会の行事で最高学部食堂や羽仁吉一先生記念ホールを訪れることはあっても、女子部講堂に足を踏み入れたのは卒業後初、という会員も多かったのではないだろうか。例年と同じく一五時からの開催であったが、ストーブの焚かれた講堂内は暖かく、またその古い佇まいで卒業生を歓迎していた。
開会に先立ち、矢野恭弘学園長(26)による礼拝があった。讃美歌294番の唱和、ガラテヤの信徒への手紙五章13~14節の朗読がなされた。クリスマス礼拝で司式された広瀬薫牧師の言葉を引用され、映画「アナと雪の女王」の挿入歌として有名になった”Let it go”と、受胎告知を受けたマリアが天使に答えた”Let it be”という言葉に表された「自由」について語られた。私たちには「~からの自由」と「~への自由」という2つの自由がある。前者がありのままの自分であるならば、後者は神さまによってつくられた本来の自分です。私たちは信仰と愛によって、本来の自分となることを目指し、自由学園の卒業生が皆、それを実践することを祈って、礼拝を終えられた。
総会は司会を務める富田英和総務担当副委員長(44)より、105名の出席と331通の委任状があった旨が告げられ、開会が宣された。
最初に、原孝二委員長(44)より新年の挨拶があった。これまでの活動を通して、卒業生が同学会や自由学園に関わる機会を増やすこと、そして同学会と卒業生会の関係をよりよく、より強くしていくことが必要だと語り、そのための新たな試みを続けていくことを力強く述べた。
続いて、永野岳人さん(45)より次期同学会委員長として、石川潤さん(45)が推薦され、拍手をもってこれが承認された。石川さんご自身は仕事の都合で総会への出席が叶わず、高橋謙市郎さん(45)の代読により、次期委員長挨拶がなされた。時代に合わせた着実な歩みを、クラス一丸となって進めていきたいという決意の言葉に、出席者からの大きな拍手が寄せられた。

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承認事項として、Webページ改修について、元井修也広報担当副委員長(44)より、資料を用いた説明があった。以前よりWebページの運営を依頼していた東京リテラシー社の協力を得て、昨今の状況を鑑みて、モバイル端末での閲覧や電子決済による会費徴収を可能にするなど、利便性を高めるための取り組みである。
運用面については、広報室が更新作業を行うことで、ランニングコストを現行の15%程度まで抑えられるメリットを示した。改修については予算外となるため、改修費用を積立金から取り崩すことを提案、承認された。
続いて大西眞予算・財務担当副委員長(44)より、会費納入に関して、特に60回生以降の若い年代での納入率が低いことに触れ、今後その年代の納入率を上げることが急務であり、若い年代の方々には会費を納めることが義務であることを今一度、心に留めていただきたいとお願いがなされた。
また、白井英樹震災復興支援企画担当副委員長(44)からは、今年度行ってきた東北地方および那須農場での支援活動について報告があった。(活動の詳細については、過去の「同学会報」やホームページを参照)
その後、毎年と同じく、還暦を迎えたクラスのお祝いがあった。今年還暦を迎えたのは33回生。完全出席のスタイルで、ピアノの伴奏で壇上に上がり、点呼に元気よく返事された。24名中14名が出席、出席率は58.3%であった。全員に記念品として赤い制帽とマフラーが贈られ、拍手で祝福された。飯名一郎さん(34)から、昔を懐かしむ言葉とともにお祝いのスピーチがあり、吉田仁さん(33)は「これからも諸先輩方を見習い、そして若い人たちの手本になれるように頑張ります」という返礼のスピーチがなされた。
その後、自由学園の報告として小田泰夫総合企画室長(13)より、海山の植林活動終了と、それに代わる名栗地区での活動強化についての報告があった。また、新木工教室の着工が遅れている点について、國村靖正さん(22)から経緯報告があった。
続いて、那須農場主任に就任された前田匡彦さんより、挨拶と日頃の支援活動への感謝、今後の展望が語られた。
また、山本太郎先生(64)より、4月に行われる制服改訂について紹介があり、その経緯と準備状況、新制服について係の男子部生徒より報告があった。
そして田中ゆき卒業生会委員長(J60)から、女子部が中心だった時代から、いまや男子と女子が協力して力を発揮する時代になったことに触れ、なかなか歩み寄りのできない卒業生会ではあるが、紳士の寛容さをもって、今後も協力しあうことのお願いがなされた。
最後に福井誠最高学部キャリア支援室長(28)から、最高学部生の就職支援へのお願いがあり、閉会した。
懇親会はしののめ寮に場所を移し、原委員長の乾杯とともに始まった。就職希望の学生の進路相談も兼ねた懇親会は、笑顔と笑い声に満ち溢れ、至る所で話に花が咲いた。最後に、「野の花の姿」と「男子部讃歌」を斉唱し、散会となった。

(広報室)中林智(60)

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