2014年度11月度那須農場復興支援労働のご報告

2014年度11月度那須農場復興支援労働のご報告

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男子部46回生の青柳です。先輩の誘いで那須の労働に今年から参加しております。
那須農場は学園野球部の夏合宿で現役時代、御世話になって以来の訪問でした。卒業後、学園野球部のコーチ、監督を長らくやらせてもらっておりましたが、紆余曲折あり、現在野球部は休部状態にあり、そこにすっぽりと入りこんだかたちで、今や思った以上に自分がはまり込んだと感じています。最近家庭菜園を始めたこともあり、米が作れるのは面白そうとの軽いノリで参加したのですが、農場にはやることがいっぱい転がっており、行くと毎回楽しい経験をさせてもらっています。
学生時代も確かに労働には来ておりましたが、一年間のうちのわずかな期間の数日の体験では、自分の仕事が何かの役に立っているとの感覚や達成感が薄かった(自分の意識が低かったということですが)と今振り返って感じます。

初夏の田植え、猛暑の草刈、池(プール)清掃、牛舎掃除・御世話、牛舎暑さ対策(窓、ドアを外し風の通りを良くする)、など夏をすぎて、収穫の秋(牛の食材仕込み、米の収穫等)を終え、今回の11月の労働は「冬支度」でした。「冬支度」の主な仕事は、エンジンカッター(草刈機)収納ラックの作成、整地作業、鉄くず処理、ラップ回収、冬支度(牛舎の扉付け、修繕)、牛舎(餌やり等)でした。

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晩秋といった風情で東京よりも確実に秋が深まって寒さも厳しくなっています。農場につくと食堂前の黄金の大銀杏が我々を迎えてくれました。今回の私のミッションは夏に暑さ対策で汗だくで外した牛舎の扉を再び設置する作業です。
牛舎は風が通り抜け、寒々としています。これから迎える冬を考えると一刻も早く対応してあげたい!
二人一組で重い扉を納屋から引っ張り出し、入れる順番に並び替えをします。扉を入れるレールの回りを掃除して一枚一枚はめ込んでスライドしていきます。簡単に書いていますがこれがなかなかの重労働でした。ベニヤ板や枠が外れかけた扉も散見され、近くのホームセンターで具財(板、工具)を買出しに行きました(私は2日目の朝帰りであったので、翌日修繕までは手伝えませんでしたが、きれいに修繕出来、農場から感謝されたようです)。途中落ち葉(?)で焼いた焼き芋の差し入れもあり、ほっと息をつくひとときでした。

今回も寒空ながら達成感のある仕事で沈む広大な夕焼けも見ることができたし、うまいビールをいただきました。他の持ち場の皆もいい笑顔で夕食の宴を堪能しました。私らの世代は、農場仕事も年行事の一環として組み込まれおり、野球の合宿所として使わせてもらったり、何十年ぶりに来ても、わが農場に帰ってきたとの思いがあります。楽しみながらボランティアをさせてもらっているという感覚です。
学園から、農場から年月をおいている方も、モノは試しで一度参加されることをお勧めします。

青柳佐知夫(D46)

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<11月の労働内容について>

11月の支援労働は、紅葉の季節も終わりに近づいた15日(土)と16日(日)の二日間に行い、同学会および卒業生会等から総勢18名が集いました。
今回の労働では、夏の間、牛舎の風通しを良くするために取り外していた扉の取り付けなど、冬に向けた準備を中心に行いました。

主な労働内容は以下のとおり。
①牛舎の冬支度(牛舎窓、扉の修繕および取り付け)
②木屑等の廃材焼却、鉄クズ収集
③牧草ロールの使用済みビニールラップの整理、回収
④農場美化用備品の収納棚の製作
⑤備品清掃(牛舎用扇風機等)
⑥トラクター他農機の駐機場裏整地
⑦牛舎清掃作業補助、肥え汲み等

今回の労働のメインとなった牛舎の扉の取り付け作業では、夏の間に取り外していた搾乳牛舎の扉一枚一枚の状態を確認することから始めました。長きに亘り利用されてきた扉は、枠木が破損しているもの、板に穴が開いているものなど多々あり、これら壊れている箇所を枠木を取り外して付け替え、また合板を張り替えるなど新たな木材で補修し、さらに再塗装を施した上で牛舎への取り付けを行いました。

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那須農場では黄色く染まったイチョウもずいぶん葉を落とし、朝晩の気温は3、4度まで冷え込むようになりましたが、この二日間ともに天候には恵まれ、牛舎の扉の修繕と取り付けを終えることができ、また予定していた他の労働も順調に進めることができました。ご参加下さいました方々、そして農場の皆さんに感謝申し上げます。

震災復興支援室

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