2014年3月度那須農場復興支援のご報告

2014年3月度那須農場復興支援のご報告

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我々親子が思いがけない縁で、那須農場へ労働支援の活動に加えていただいたのは、去年の10月のことでした。私が在校中は、どちらかというと女子部には縁の薄い場所だった那須農場、訪れたことも1~2度だけでした。 ひょんなことから知り合った男子部34回生内田さんに誘っていただき、10歳の娘と初参加した労働支援でしたが、純粋に本当に楽しかった。心から参加してよかったと思いました。

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刈り取られ干していた晴耕雨読米を脱穀し、籾が玄米になり、玄米が精米され、炊き上がった様子からは、日常では感じられにくいお米への感謝をひしと感じるものがありました。 娘も農場の仕事はどれをとっても新鮮で、かつ普段生活の中では経験しえない楽しさと刺激に満ちたものだったと思います。

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帰ってきてからも、次も絶対参加したい、今度は友だちも連れて行きたいと目をキラキラさせながら話す姿はがとても印象的でした。実は、那須農場への労働に参加する前は、個人的な理由ではありますが、自分の母校である自由学園に対して冷たいまなざしを向ける自分がいました。

母校に対する敬愛の念や、感謝、長い時間を過ごした学生時代の懐かしい思い出よりも、幻滅や怒り、不信感は大きく、口を開けば自由学園を批判批評する冷たい自分がいました。 那須の労働に参加するようになって、一番大きく変わったのは、この気持ちの部分でした。
在学中はすれ違うこともなかった同学会の皆さんたちの、学園を想う熱い思い、有言実行の頼もしさ、どんな状況にあっても、自分たちの母校に寄せる温かいまなざしは、批判ばかりしていた自分、悪い面ばかりに支配されていた自分の心に、「自由学園っていいなぁ!!」 と温かい白湯を飲んだときのように、胸を温かくさせるものがありました。

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那須農場での労働には、泥まみれになりながら、汗と笑いと、思いやり、そして自由学園の現状を我がこととして受け止める熱い情熱、自由学園に連なることへの喜びが溢れています。 私は、娘と参加することによって、親として自分の卒業した学校の素晴らしさを彼女に働くことを通して少しでも伝えられたのではないかという、思いがけないギフトもあり、今後の活動にも積極的に関わっていきたいと思っています。

J70回生 高田美映

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<3/15-16(土?日)労働支援内容について>
同学会員14名と学園関係者で総勢23名の参加となりました。
労働内容につきましては、ゴミ置場屋根修繕、物置小屋設置、元布団小屋掃除、牧草地草刈り、肥料汲み出し、場看板取付、線量測定等が中心となりました。

<那須農場支援:これまでの参加人数>
●今年度参加人数
*4月 同学会員18名 学園関係者9名  計27名
*5月 同学会員26名 学園関係者29名 計55名
*6月 同学会員19名 学園関係者12名 計31名
*7月 同学会員25名 学園関係者7名  計32名
*8月 同学会員16名 学園関係者5名  計21名
*9月 同学会員25名 学園関係者30名 計55名
*10月 同学会員18名 学園関係者14名 計32名
*11月 同学会員13名 学園関係者5名  計18名
*12月 同学会員10名 学園関係者4名  計14名
*1月 お休み
*2月 お休み(悪天候のため)
*3月 同学会員14名 学園関係者9名  計23名
★3月現在延べ308名が参加がしてくださいました。心より御礼申し上げます。★
<今後の予定>
*4月19ー20日  4月度:那須農場労働支援

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以上

震災復興支援室

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