会社員(デザイン・編集)(2012年11月24日)

「仕事で使用しているコンピューターとデスク周り」自由学園在学中、学園新聞編集に関わった経験がきっかけで、卒業後は編集プロダクションでレイアウトデザイナーとして働き始めました。当時手がけた本は料理・お菓子作り、園芸、手芸など女性向けの趣味実用系でした。
最初の頃は、私自身が料理や草花に興味の無かったこともあり、主題に無関心のままデザインしていたためか、全然OKをもらえませんでした。例えば、野菜作りが趣味の読者なら野菜の芽生える瞬間に心躍る。そんな気持ちに寄り添わないと、良いデザインは生まれない。そう気づいた頃、徐々に安定してデザインができるようになりました。「(本を)作る側がまず楽しんで、読者に伝える。」という基本の姿勢は今も変わりません。
もっといろいろなデザインを手がけてみたい!との思いから二度の転職を経て現在の勤め先に入社。編集プロダクションでの経験を認められ、「デザイン」「編集」どちらにも関わるスタッフとして仕事を任されています。
今回は自分が手がけてきた本等を例に、「芸術家とは異なるデザイナーの仕事」「主題に合ったデザイン」についてお話致しました。この機会を頂き真っ先に思い出したのが、学園新聞の編集を勧めてくださった羽仁翹先生のことです。先生への感謝の気持ちを少しでもお返しできたら…と願っています。(79回生・中島)

写真説明;「仕事で使用しているコンピューターとデスク周り」

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