建築士(2011年12月17日)

自由学園を卒業後、大学の建築学科を経て、福祉施設(老人ホーム、病院、保育園)を設計する建築設計事務所に就職しました。結婚後、設計事務所を設立し、出産・育児と両立しながら、現在は自宅兼事務所にて住宅等の設計をしています。
学園で自然と建物と人の調和を感じ、人が幸せな生活を送るための建物を設計したいと思うようになりました。設計の仕事には専門知識も必要ですが、想像すること、協力すること、決断することがとても重要で、そのすべてに、学園での実際の勉強が基礎となっていることを実感しています。実際に創るのは建築という箱ですが、考えているのはその中の空間であり、それを使う人間の生活です。学園で生活のことをたくさん考え、実践したことが充分に生きています。
男女の区別のない職種のため、仕事と家庭(子育て)の両立に苦労はありますが、それ以上に教えられることが多く、世界も広がり、それがまた仕事に生かされることに喜びを感じます。
生徒さんはとても真剣に話を聞いて質問をしてくださり、他の4名の卒業生のお話からも、与えていただくものの方が多い一日となりました。(69回生 寒河江)

寒河江
仙台の住宅 : 平面と天井に広がりを持たせ、様々な光を楽しむ居間


このWebはコンテンツを保護しています。