保健師(2009年9月19日)

在学中、ネパールで地域医療につくされた岩村昇医師の講演をきき、「共に生きることを現地の青年から教わった」という話が心に残りました。自分も地域の人々の健康に関わる仕事につきたいと看護学校に進み、さらに保健師学校で学んで、市の保健師となりました。現在人口17万人の市を15人で受け持ち、私は13000人余りの区域を担当しています。

高齢者が半数近くを占める地域では、運動やリハビリが近所でできるように自治会の方と考えてシステムを作ったり、若い世代が多い地域では、訪問した際に赤ちゃんだけでなく家族の健康状態を捉えて不安な部分に寄り添ったりします。人と人とをつなぎ、人生のほんの一こまで関わる中、風のようにさりげなく、でも少しだけでも、その方がもっている健康度が上がって良かったと思っていただけるように、日々の仕事に取り組んでいます。
私の方がたくさんのことを学ばせていただいているのを感じ、それをまた地域に生かしていけるようにと願って働いています。

自由学園では自治生活などを通して、どこでもやっていける力、他者を理解し人と協力する力を育まれました。地下で木を支える根の部分を、深く広く張るための教育をしていると思います。(64回生 山城)

 
地域に出向く際、車も使いますが、自転車で走ることで地域の様子を肌で感じることができます。

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