4月12日 2008年度 第1回委員会の報告

2008年度初めての委員会は、4月12日(土)に明日館講堂で行われました。桜の舞い散る中、今年度の委員194名のうち145名が出席いたしました。

最初に、この4月から学園長となられた矢野恭弘先生に、礼拝をしていただきました。就任に当たり、ミセス羽仁が1932年にニースで講演された「それ自身一つの社会として生き成長しそうして働きかけつつある学校」という言葉を念頭に置いていらっしゃること。そのためには、校外への働きかけはもちろん、校内での学びや働きを深め、よい卒業生を送り出したいとのことでした。また、一人ひとりに神さまから力が与えられており、その人間の力を信頼したいと話されました。

続いて矢野先生から、最高学部の様子についてもお話がありました。1999年に新学部発足以来、女子は2年課程を選ぶ人が多かったのですが、最近は4年課程を選ぶ人が増えているとのこと。「男子学部に女子学部が吸収されたのではなく、お互いのよいところを合わせた新しい学部を目指している。たとえばグループ勉強や生活団実習、乳幼児グループの育児相談日にも男子が参加し、共に高め合っている。男子はよく働くようになったし、女子に優秀な学生が多いのですよ」など、具体的な楽しいお話も伺えました。

次に、前年度委員長より、昨年度の活動報告がありました。初めて開催したホームカミングデイ、ミセス羽仁ご逝去50年の記念展示を行った卒業生大会、同学会と合同での新入会員歓迎会など、新しいことにも積極的に取り組んだ様子が紹介されました。新卒業生が、卒業後に再び、男子女子に分かれた団体に所属することについて、「同学会と卒業生会、二つの団体のありかたを考えていくときでは」と今後の課題も示されました。その後、新総務の承認と、昨年度会計決算、今年度予算の承認が行われました。

そして今年度の委員長が、新しい委員のメンバーに向け「この機会に自分が過ごした学園を思い出し、今の学園の様子を知り、共によい働きをしていきましょう」と話しました。続いて受け持ち仕事のリーダーから報告が行われました。6月14日(土)のホームカミングデイはできるだけ多くの方に参加してほしい、今年の会報は友の会の働きに関わっている方を紹介したいので、該当者をお知らせいただきたい、などの呼びかけがありました。また、今年は4年に一度の評議員改選の年に当たり、各クラス1名以上の推薦者を出していただきたいとのお話もありました。

最後に、家族ごとに名簿の確認などを行い、散会となりました。終了後のミニセールでは、新卒業生製作の「自由学園献立表」が多くの人の注目を集めたり、友人との再会を喜ぶ人の姿があちらこちらで見られるなど、学園で学んだ人たちの結びつきの深さを感じました。これからの1年間、委員の皆さんと共に実り多い時間を過ごしていけたらと願っています。

次回の委員会は6月28日(土)に開催されます。(64回生 副委員長)

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左の2枚:
明日館の満開の桜と花盛りの庭

右の2枚:
86回生が卒業勉強でまとめた『自由学園献立集』
1935(昭和10)年から伝わる「希望満充」のレシピも

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